「期間工ってただでさえ体力的にしんどい仕事なのに、毎日遅くまで残業が続いたらどうしよう…。」「残業してもサービス残業になることって無いの?」
期間工で働く前は、そんな不安を感じる方もいらっしゃると思います。
今回は、そんな方のために期間工の残業の基本知識と、残業の少ない会社・多い会社の特徴についてまとめていきたいと思います。
目次
期間工の残業時間はどれくらい?
実際の残業時間は、会社や部署、時期などによって大きく異なります。
ですので、ひと言で「期間工の平均残業時間はこれくらい」とは言えないのですが、ざっくり平均値を出すと1日1~2時間くらいと考えておけば良いかと思います。
残業時間の上限は法律で決まっている
実は、残業時間の上限は労働基準法で定められています。
- 1日の労働時間が8時間を超えたら残業代が発生する
- 1か月のトータル残業時間の上限は45時間まで
仮に1月の勤務日数がが21日だとすると、毎日2時間の残業で42時間となるため上限ぎりぎりです。
そして、期間工を募集している会社はどこも大手のため、基本的にこの法律は守られます。
ですので、残業時間が多くて大変だと言われている会社であっても1日平均2時間ほどと理解しておきましょう。
また、会社によって残業が多い傾向・少ない傾向というのはありますので、たくさん稼ぎたい人は残業の多い会社、無理はしたくないという方は残業の少ない会社を検討すると良いかと思います。
残業時間が多い会社
- 三菱自動車
- デンソー
今、残業時間が多い会社として有名なのが三菱自動車です。
また、デンソーをはじめとする部品メーカーも、複数の自動車メーカーに部品を納めているため基本的に残業は多めです。
残業時間が少ない会社
- ホンダ
反対に、残業が少ない会社として有名なのがホンダです。残業が少ない分稼げる額も少なくなりますが、ホンダは女性の期間工でも働きやすいと評判ですね。
残業すると時給はどれくらいアップする?
次に、残業が発生した場合の賃金のアップ率についてです。
このアップ率に関しても、最低アップ率が法律で定められています。
残業代などの賃金アップ率
- 残業代:25%増し
- 深夜勤務:25%増し
この数字はあくまで最低ラインで、会社によってはこれ以上のアップ率の場合があります。例えば、女性期間工が多いJARCO(ジヤトコ)のアップ率は30%です。
また、例えば深夜勤務時に残業が発生した場合は上記の数字を合わせた割増賃金(つまり50%増し)が支払われます。
50%増しの時給はかなり大きいですよね。この辺が、期間工は稼げると言われるゆえんでもあります。
残業時間が増えやすい季節や月はある?
残業が多い傾向・少ない傾向の会社については先ほど触れましたが、同じ会社であっても季節によって残業の量は変動します。
具体的には、3月・4月、7月、12月は残業が増えやすいです。
3月・4月は、3月決算に合わせて営業チームがキャンペーンなどを組んで車を販売するため、販売台数が伸びます。
また、7月・12月は世間のボーナス支給月なので、ここでも車の販売台数が伸びます。
基本的に、車の販売台数が伸びると残業時間も伸びると理解しておきましょう。。
どの会社でもサービス残業は無いので安心
最後に、サービス残業は本当に無いの?という点ですが、この点に関しては心配しなくても大丈夫です。
残業時間の上限もそうですが、期間工を雇う大手企業はコンプライアンスに非常に敏感なので、働いた分はきちんと支払いをしてくれます。
まとめ
残業は、体力的にきつくなるし自分の時間も少なくなるというデメリットがある反面、大きく稼げるというメリットもあります。
一人一人ニーズは異なると思いますので、自分が期間工で働く目的は何なのか?という点を考慮に入れて働く会社を選びましょう。
また、同じ会社であっても部署によって残業の多い少ないは変わってきます。
ですので、希望がある場合は面接時にその旨を伝えておきましょう。