期間工を募集している製造業の工場では、生産性を上げるため夜中も稼働しているところが少なくありません。
その場合、従業員も工場の稼働時間に合わせて夜勤を行う必要が出てきます。
2交代制・3交代制といった勤務形態はメーカーや工場によって異なりますが、多くの工場では夜勤が前提の期間工を募集していることが多いです。
経験がないと、夜勤ってきついのではないか?女性にはできないのではないか?と心配になることもあるかと思います。
今回は、そんな夜勤についてのまとめです。
目次
期間工の夜勤って、どれくらいきついの?
きつさの感じ方には個人差がありますが、やはり睡眠リズムが乱れる事にきつさを感じる方が多いです。
通常、夜勤のある工場では一週間おきに日勤と夜勤を繰り返します。
つまり、一週間ごとに昼夜逆転の生活を送ることになるため、それが原因で体調を崩される方も少なくありません。
「生活リズムが定期的に逆転する生活にいかに慣れるか」が、夜勤が前提の期間工を続けるためにはとても重要です。
辛い夜勤を乗り越える工夫とは?
睡眠リズムの乱れをうまく乗り越えるためには、週末の過ごし方がポイントになります。
例えば月曜日から夜勤の場合、土曜の夜から月曜の夜までが週末の休みですので、この間にいかに夜勤の生活スタイルに体を慣れさせておくかが勝負です。
土日の間になるべく夜更かしをして昼間に寝るという生活をすることで、月曜夜からの夜勤の生活スタイルにスムーズに入っていくことができます。
サングラスなどのアイテムも上手に利用
また、夜勤明けはなるべく太陽の光を浴びずに帰宅することが重要です。なぜなら、人間の体は太陽の光を浴びると覚醒してしまう構造になっているからです。
夜勤明けはサングラスを着用して目から日の光が入ることを防ぎ、遮光カーテンをしっかり閉めて部屋を暗くして、スマホなどのブルーライトは極力避けて就寝する。
慣れないうちは、これくらいの工夫をして夜勤に慣れましょう。
女性にとっての夜勤のデメリットとは?
女性の場合、特に慣れないうちは夜勤のデメリットを強く感じてしまうかもしれません。
単純に眠気を感じるだけでなく、肌荒れが起きたり生理不順といった体調不良が起こる可能性もあります。
その理由は、睡眠時間が不規則になることで自律神経が乱れ、自律神経が乱れることでホルモンバランスに変化が生じるからです。
ある程度は慣れの部分もありますが、睡眠サイクルが乱れても十分寝れるようになるかどうかが、夜勤ありの期間工を続けていく上でとても大切です。
夜勤の無い期間工の仕事ってあるの?
期間工はやりたいけれどもどうしても夜勤が無理!という場合は、夜勤のない期間工の仕事を探しましょう。
ほとんどの期間工の求人は夜勤ありが前提ですが、中には日勤のみ、もしくは遅くとも深夜までといった勤務時間で期間工の募集をしているメーカーもあります。
期間工の求人概要に夜勤がない会社
例えば、以下の4社は深夜から朝にかけて働き続けなければならないような夜勤はありません。
【トヨタ自動車九州】
勤務時間は2交代制で、1勤が6:00~14:40で2勤が16:00~00:40
【村田製作所】
勤務時間は08:30~17:00
【トヨタ自動車東日本の岩手工場】
勤務時間は2交代制で、1勤が06:25~15:05で、2勤が15:15~23:55
【日産自動車の追浜工場】
勤務時間は2交代制で、1勤が6:30~15:00で2勤が16:00~00:30
夜勤にはメリットもあります!
ここまでは夜勤の辛さやデメリットといった点に焦点を当ててきましたが、夜勤にはメリットもいくつかあります。
むしろ、夜勤があることを希望して期間工の仕事に応募する方も多いくらいです。
具体的にどんなメリットがあるのか見ていきましょう。
手当が付くので給料が良い
夜勤の最大のメリットは給料が増えるということでしょう。
夜中の2時から翌朝の5時までの時間帯は、時給を25%高くするよう労働基準法で定められています。 期間工の時給は元々高めの設定ですので、そこからさらに25%上がるというのは稼ぎたい方にとってとても魅力的ですよね。
実際、夜勤のあるなしで月収にすると10万円近くの差が出ることもあります。
夜勤を頑張ることで月収30万円以上という高給が実現できると言っても過言ではありませんので、稼ぎたい方は夜勤を頑張る価値があると言えますね。
夜勤の方が忙しくない場合が多い
自動車工場などの生産ラインは基本的にかなり忙しく、自分の作業の遅れが原因でラインを止めてしまわないか、慣れるまではかなり神経を使います。
それに比べて、夜勤の時間帯は比較的忙しくない工場が多く、その場合は気持ちに余裕を持って仕事ができます。
また、働く人の数も日勤より夜勤の方が少ないため、コミュニケーションが苦手で黙々と作業をしたい方にとっては快適な仕事環境と言えるのではないでしょうか。
日勤から夜勤に切り替わる時の週末は休みが長い
基本的に、日勤と夜勤は一週間単位での交替制です。
ですので、日勤の最終日である金曜日の夕方から夜勤の初日である月曜日の夜まで、週末がとても長く感じます。
もちろんこの間に生活サイクルを夜型に変えておかないと夜勤になってから体が辛いのですが、休みの間にやりたいことが溜まっている場合などは、少し長めの連休が定期的に入ることにメリットを感じる方も多くいます。
※ただし 、夜勤から日勤への切り替えの際は週末がやや短くなってしまいます。
まとめ
夜勤を上手く乗り切るコツは、「一週間ごとに変わる睡眠リズムをいかに上手にコントロールできるか」にかかっていると言っても過言ではありません。
そこさえうまくコントロールできれば、給料は大幅に上がります。ですので、 まずは夜勤の際にしっかりと昼間睡眠を取れるような工夫をしましょう。
万が一、どうしても夜勤が辛い場合は、給料は下がりますが、今回の記事で取り上げたような夜勤のない工場で働くという選択肢もあります。