女性の期間工が行う仕事の代表的なものが「検査」です。
一般的には検査工程は楽だと言われていますが、具体的にどんな仕事内容なのでしょう?
今回は、 製品の品質に関わる大切な仕事である検査について、詳しくまとめていきたいと思います。
工場の検査工程ってどんな仕事内容なの?
自動車メーカーや自動車の部品メーカーは、基本的にライン作業で様々なパーツを作り組み立てていきます。
期間工が行う検査工程の仕事は、このライン作業で作られた製品に不具合がないかを確かめ、規格に合わないものがあれば担当の社員に報告をするといった内容です。
外装部品の場合は、傷や汚れがないかといったチェックも行います。
通常は、検査器具を使用しながらの「目視」によるチェックが中心ですが、電子部品の検査の場合は、動作チェックを行うこともあります。
また、必要に応じてルーペや拡大鏡などを使って細かい部分まで確認することもあります。
検査の仕事は楽なのか?
楽かそうでないか?を聞かれれば、答えは「楽」です。
ただしこれは、「肉体的には楽」というのが正確で、精神的にはむしろかなりプレッシャーのかかる仕事と言えます。
なぜなら、この検査工程で何らかの見逃しがあると、エンジンがかからなかったり、エアコンが付かなかったり、あるいは何らかの重大な事故に繋がりかねないからです。
自動車に使われる部品は非常に多く、その中の一つでも不具合があればリコールや事故につながってしまうため、検査員の責任はかなり重大です。
その意味で、肉体的には楽ですが他の工程以上に気の抜けない緊張感のあるお仕事と言えます。
こんな方は逆に検査工程に向いてないかも
検査の仕事はかなり細かい部分までチェックをするお仕事なので、ズボラであったり責任感のない方には務まりません。
また、仕事は同じことの繰り返しになりますので、集中力が続かない方も検査の仕事には向いていません。
細かい作業よりも体を動かす方が楽という方は、女性であっても他の工程の方が気持ちよく仕事ができる可能性があります。
女性だからといって必ず検査工程に配属されるわけではありません
肉体的な負担が少なく細やかな部分まで目を行き届かせる必要がある検査の仕事には、確かに女性が多く配属されています。
ですが、女性だからといって必ず検査工程に配属されるというわけではありません。
検査以外にも女性の期間工が配属されやすい工程はいくつかありますので、「女性の期間工=検査」とは思い込まないようにしましょう。
まとめ
検査という仕事は、特別何かを作り出すものではないため、製造工場の中では少し異質なイメージを持たれることもあります。
ですが、 品質面で問題のない製品を世に出すためには欠かせない仕事です。
工場の検査と言うとどうしても「肉体的に楽」というイメージが先行しますが、責任感と集中力の持続がとても大切なお仕事だということを覚えておきましょう。